エンドロール
「答えてください。なぜ自分の娘も易々と手放した挙句、人体実験なんかに利用したのですか。そんなことをするために体の弱い京華さんに出産のリスクを負わせてまで産ませたわけではないのでしょう?」
「当たり前だ。京華と私の初めての子だ。生まれた時はどれだけ嬉しかったか。
火灯をこの手に抱いたときとても愛しくて何としてもこの子は守らないとと思った。
だからこそ、これ以上愛情が生まれる前に手放したんじゃないか。
本当は京華が妊娠したって聞いたとき嬉しい反面絶望した。
せっかく、治療が良い方向に進んで、京華の容体が安定してきたときだったのに。
これじゃあ、堕ろすにしろ産むにしろ京華には負担が大きすぎる。
きっと身体は耐えられない。」
ポツリポツリと話し始めた弘原海の声はどこか苦しそうだ。