エンドロール
「だが、彼女はもう限界だ。お前も気づいてんだろ。」
ずっと黙って聞いていた社長が口を開いた。
社長の声でどんどん負の感情に飲み込まれていく自分にハッとする。
「そんなことあんたに言われなくても一番近くで見てきたオレが一番よくわかってる。」
「一番近くで見てきた…ねぇ…。」
「何が言いたい。」
「よくもまぁそんなことが言えたもんだと思って。日に日に衰弱していく彼女をほっぽり出してこんなところに軟禁されている奴の言葉だとは到底思えないね。」
「そんなことお前に言われる道理はない。」
弘原海は突如声を荒げた。
「彼女にお前のことを頼むって言われたよ。そして、止めてくれって。」
だけど、社長はピクリとも反応せず冷静さを保ったまま話し続けた。