「視えるんです」


外観は古いけど、外には洗濯物が干してあり、買ったばかりと思われる自転車が止まっている。
廃屋ではなく、ちゃんと人が住んでいるようだ。




「あ、先生いらっしゃーい」

「こんにちはー」




出迎えてくれたおばあさんに、先生は柔らかな笑みで応える。

……なんか、学校で見る先生とは違う。
外面(そとづら)がいい、って、こういう感じなんだろうか……。




「あら、今日は生徒さんも一緒?」

「えぇ、俺の助手です」

「まぁまぁ、遠いところ疲れたでしょう? どうぞ入ってくださいなー」




優しいおばあさんに私も先輩も笑みを返し、おうちに上げてもらう。

外観は古いけど、中はとても綺麗に片づけられていて、埃も無い。

冷たい麦茶を入れてもらい、茶の間で談笑。

……って、あれ? GSの仕事は?

と、思った時、先生が言う。


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