「視えるんです」




「じゃあそろそろ、話しますね」

「えぇ、お願いします。 私は外に居ますので……」

「終わったら呼びます」




にっこり笑い、先生はおばあさんに頭を下げる。
それに応え、おばあさんも頭を下げ……ゆっくりとした足取りで外へと出て行った。




「さぁて、始めますか」




笑みを浮かべたまま、先生はポケットから何かを取り出した。

これは……あめ玉……?


スーパーやコンビニ、どこにでも売っている普通のあめ玉だ。

それを、テーブルに置く。




「俺と遊ぼうか、チエちゃん」




先生がそう言った時、カタッ……とテーブルが揺れた。

コップの麦茶が僅かに波打ち、それがおさまると……一人の女の子が、テーブルの下から現れた。


でもその子は、普通の子じゃなくて……半透明。

いわゆる、幽霊というやつだ。


先生や先輩が視てるモノ。
私にも今、再びソレが視えている……。


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