恋愛のやり直し方
「顔、赤いですね?大丈夫ですか?」



スーっと伸ばされた手は、躊躇うこともなく頬を包みこんだ



少し冷たい手の感触にハッとして、我に帰った。



「あ、いえ。大丈夫です。ちょっと暑かったのでちょっと休憩です」


「ここで……ですか?」




「えっ?」



見上げた店の壁には、たくさんの女の子のニッコリ笑う写真……


『人妻も揃ってます』



安っぽい手書きのそれは、端っこがとれてヒラヒラと揺れていた。



よく考えなくても分かる。
立花さんが「ここで?」と言った意味が。







「あ……いえ。これは偶然で……」


「ぶっ!」



慌てる私に、堪えきれなくなった様子の立花さんは、遂に吹き出した。



「失礼ですよね?」


「これは、ごめんなさい。いや…でも、あなたがあまりにも面白い反応をするから…つい」


謝りながらもクツクツ笑ってる。




「いえ、もういいです。それより、立花さんこそ、どうしてここに?」
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