恋愛のやり直し方
「ごめんなさい。立花さんが心配して付いて来てくれてたなんて知らなかったから、つい失礼な行動しちゃいました」



未だ両脇を塞がれたままだったから、頭を下げる事は出来なかった。
だから、視線だけでも下へ向けて謝ろうと思ったんだけど――




「許さないって言ったら?」




顎にあてられた手が、私の顔を上げる。
自然と視線も立花さんの方へと向くわけで……




ち、近い




至近距離で立花さんの視線とぶつかってしまったため、その距離を実感して急に恥ずかしくなる。








「あ、あの……立花さん……近いです」



「俺は、もっと近づきたいけど?」




「…………」





体中クラクラと暑さで倒れそう。
もう気温が暑いだけじゃない。




「初めてだよ。掴もうとすればするほどスルリと抜けて行っちゃう感覚……だから、絶対捕まえてみたくなる」


吐息にも似た立花さんの呟き

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