恋愛のやり直し方
「あ………」



高そうなお店だとは分かっていたし、私のお給料も高くないって分かってるけど………



サラッと言われるとやっぱりヘコむ。





「綾ちゃん、こういう時はニッコリ笑顔で『わぁ!嬉しいですぅ』って言える女が勝ち組女なのよ」



「勝ち組……ですか……」



「っそ。覚えておきなさい。さて、行くわよ」



『勝ち組』なんて一生私には付かない形容詞。


ニッコリ笑って嬉しい!なんてスラッと出てこない辺りがやっぱり負けてるんだ……


せっかくキレイなワンピースを着てるのに、気持ちは沈んでしまう。






ハァー
何でこんなトコ来ちゃったんだろ……





そんな私にお構いなしの斉藤さんは、待たせていたタクシーで次の店へと移動した。




タクシーの中では、何やら仕事の電話をしていた。


そのどれも部下への指示のようで、仕事があるのに、こんな事してていいのかと、心配になる。
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