恋愛のやり直し方
「あ……あの斉藤さんはお仕事はいいんですか?」




「仕事?これも仕事のうちよ。友田ちゃんはウチの大得意様ですから。たまに女の子に『おいた』するけどね」




「はぁ……」




「綾ちゃんも今度いらっしゃい。サービスするわよ」







斉藤さんがくれたピンクの名刺は、私でさえ知っているレストランや、カフェの経営者だった




「友田ちゃんは、クラブの方の常連さんよ」



「あ……」




友田の部屋に来る派手な女性は、もしかしたら斉藤さんのお店の子なのかもしれない。


そんなこと、絶対に言えないけど……





「さぁ、着いた」





斉藤さんがタクシーを止めたのは、やっぱり高級感溢れるヘアーサロンの前だった。


タクシーから斉藤さんが降りると、店の中から数人が出てきて「お待ちしてました」と出迎えられる。





着ているものが高級品だったからか、その店に入るのに躊躇はしなかった。




私も案外単純だ……








「急でゴメンね。この子をお願いね」



「かしこまりました」




斉藤さんはソレだけ言うとオーナーらしき人と奥の部屋へ行ってしまった。





「こちらへどうぞ」


ベテランらしきその女性は、私よりも年上だとは思うけど、とても若く見える。



彼女の後に付いて行くと、個室が並ぶフロアーに通された。



「こちらです」




「わぁ」



思わず感嘆の声を上げてしまうほど、その部屋は広々として、その部屋だけで全ての施術ができるようになっていた。



しかも、椅子はどれも座り心地が良さそう







「森嶋さま、先にベッドスパからいたしますね」




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