恋愛のやり直し方
そのさりげないエスコートぶりに、隙のないコンシェルジュ姿の立花さんが浮かぶ。





私が乗ったことを確認すると、ボスんと低く静かにドアが閉まった。
ややして立花さんが隣に乗り込み、キーを差し込みエンジンをかける。




ブぉオオオンという重低音
身体の芯まで響いてくるような振動が意外と気持ち良かったり……




さすがは『高級車』







「行くよ」




「あ、はい」





アクセルを踏むと更に大きな音と振動に包まれた。















快調に車を走らせること10分








「ついたよ。ココ」




「えっ?あ…はい」






てっきり実の家か、会社にでも着いたのかと思ったけれど、そこは私の知らない場所だった。



しかもこの距離だったら、わざわざ来るまで来なくても良かったんじゃないのというご近所。







「あ、あの立花さん、ココってどこですか?」




車を降りた私の目の前には、5階建てのマンション。
友田や、立花さんの住むタワーマンションとはケタが違うけれど、建ってからそんなに日が経ってないと思われる新しい建物。
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