恋愛のやり直し方
立花さんをおいて先にエレベーターを降りた。



後からムスッとした顔の立花さんが下りてくる。
手もとにクルリクルリと鍵を回しながら。




「今、開いてるのココと最上階だけなんだ。ファミリー向けだけど、このフロアーと一つ上は、単身者向けの間取り。

しかも、このフロアーは女性専用。最近はセキュリーティーを重視する人多いから」



まるで不動産やみたいに案内する立花さんは、タワーマンションのコンシェルジュとは思えない。

というか、この建物のオーナーっていうのも信じらんないんだけど……







「さぁ、どうぞ」





中は薄暗かった。




先に上がり込んだ立花さんが、シャッと掛かっていたカーテンを開ける。
その瞬間、眩しいくらいの日の光が入ってくる。



「……っ!」



一気に明るくなった室内は、眩しい程に新しくて――





「ひ、広い」





目の前に広がる広いリビングと、単身者向けとは思えないオープンキッチン。
リビング横には8畳ほどの部屋がある



この立地からして、この広さ……。



「む、無理です。私にはこんな部屋借りられません」



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