恋愛のやり直し方
そこまで言って、フーッと大きく溜息を吐いた。





「あっという間に元妻の耳に入って、久しぶりの電話が『どういうこと』って怒鳴り声。頭来て事情話したら、

『それ、完全に騙されてるわよ』って鼻で笑われた。娘とその男の関係はすこぶる良好らしい」



「じゃあ、なんで部屋が欲しいなんて」





「最近彼氏ができたらしいよ。音楽で食って行こうっていう夢だけで生きてるような男。その男の住むところ用意してやりたかったらしい」





驚いて声が出なかった。
14歳で、男に家を提供しようって……





自分の14歳の頃を思い返しても、そんな発想、かけらも無かったと思う。





「なんか、ショックだったな。『目を覚ませ!』って頬の一つも叩けない実の親父の俺がさ」
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