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「悩み、っていうか。
なんで悩んでんのか、私でも分かんないんですけど……」
メロンパンの最後の一欠片を口に放り込む。
パソコンに、『Congratulations!』の文字が出る。
そして今度は、紙パックのオレンジジュースが飛んできた。
「ふぅん。青春だねぇ。
どう? こんなのしてみない?」
意味深に笑って、佐伯先生は、近くにあった小さい箱のようなものを手に取った。
中はトランプのようで……それがタロットカードだと分かるまでは随分時間がかかった。
「最近、こういうのハマってんのよね」
佐伯先生の多趣味ぶりは、有名だった。
しかも、その趣味のほとんどはほぼ完璧にこなす事ができる。
リバーシも、その一つだ。
先生はタロットカードを取り出し、シャッフルを始めた。
パソコンをぱたりと閉じて、カードを広げる場所を作る。