0時のシンデレラ

「凛音!」

「ん?」

「今日さ、一緒に帰らない?
新しくできたケーキ屋があって!」

萌葉が凛音にウインクした。

「えっでも敦は…?」

「いーのいーの!
最近敦ばかりだったから、
少しくらいは凛音と帰るのも
いいかなって。ねっ、敦!」

「あぁ。まぁ貸してやる。
明日には返せよ」

敦はすねたように言った。

「私、モノじゃないんだから!」

「いやお前は俺のモノだから」

「知ってますぅ!」

…また始まった…。

凛音はため息をついた。

…でもきっと、2人とも
私を元気づけようとしてくれたんだよね。

「萌葉も敦もありがとう。
ほんとにありがとう」

「…凛音!」

萌葉は凛音に抱きついた。

「凛音!私たちを頼っていいんだからね!」

萌葉はまたウインクをした。

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