賭けで動く恋

「淳さん!こんな所で何て事言うんですか!!」

知り合いに、『今夜そういう事をします』と知られて、恥ずかしさのあまり涙目で詰め寄る私に、羞恥心が無いのか涼しい顔で私の頬に唇を落とす淳さんに穴が有ったら入りたい気持ちになる。

「すみません、漸く貴女が私のものになると思うと嬉しくてつい……」

「~~『つい』って
「お前らまだヤッてなかったのか!?」

ギャラリー中に響き渡る声に、周りの目が一斉に此方を向いた。

類は友を呼ぶってこういう事?
どうしてあんな大声で………。顔から湯気が出そう。

余りの居たたまれなさに淳さんの腕から手を離して足を動かした。

「恵実さん?何処に行くんですか?」

此処に居られない状況にしたのは淳さんなのに、何処に行くかなんて聞かないでよ。

少し不貞腐れながら振り返る。

「……ホテルを予約してるのでそこで待ってます」

暗に今日は帰るつもりは無かったって伝わったかな?

淳さんの反応を見る勇気が無くて急ぎ足でギャラリーを後にした。
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