ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ 【完】



……川本くんは。

きっと、愛用のギターで最高のBGMを奏でてくれている。

……小泉は。

アイツのことだから、ひやかしてんだろうな。

……佑美は。

笑ってるかな……? 泣いてるかな……?

……由香里はもちろん!

羨ましいと嘆いているだろう。

「沙奈……」

「ん? なぁに?」

振り向いた彼女を抱きしめる。

「ど、どうしたの? 突然……」

大事な言葉は、なにも起こらない夜を越えたら、ちゃんと伝えようと思っていた。

でも、みんなからせっつかれている気がするんだ。

「「「「今、言え!!」」」」って……。

……だから……。

「俺、沙奈のこと好きだよ」

「え!?」

「きっと……生まれ変わっても」

「敬太……。私も、大好きだよ!」

都会の道端で抱き合う。

「絶対、守るからな!」

俺は温かい身体を抱きしめながら、強く誓った。



 
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