ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ 【完】



ズズッ――  


      ザザザッ――

「が……」


  ズズッ―― 


      ザザザッ――


転んだ!」



なにかが解き放たれたかのように、謎の雑音が聞こえた。

……なんだ? この音は……。

「き、聞……こえる?」

耳を澄ます佑美。

「なんの音!?」

由香里はその音の主を探し求めていた。


「だる……


ズズッ――  

        ザザザッ――


まさんが転んだ!」

「やめてーーぇっ!!」

沙奈の金切り声が辺りを切り裂いた。

「……えっ……なに? どうした? ぁ今、何分? そろそろ始める?」

突然、緊迫感のない声がした。

「「「え!?」」」

みんなギョッとして見つめると、川本くんは何事もなかったようにキョトンとしている。

だが、奇怪な音だけは続く。


           ズズッ――  


ザザザッ――


鬼が木の方を向いていると、


ズズッ――  
         ザザザッ――


“なにか”がこちらに向かって地面をゆっくり這うようにやってくる。

いつの間にか、全員の手は離れていた。

周囲を見渡しても、音の根源は見当たらない。

「あ……っ……あ、そこ……」

だが、由香里は声を震わせて遠い向こうを指差す。

その人差し指の先を辿るように追うと……。

「なんだよ、あれ……」



 
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