ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ 【完】



「やめろっー!!」

うなるような叫び声をあげて飛び起きる。

……夢か……。

瞬時にベッドの上を見る。

「いない!?」

時計を見ると、3時2分を示していた。

嫌な予感に囚われ、あわてて携帯に電話をかける。

《プルルルッ……。プルルルッ……》

『はいはぁーい!』

いつものように、のんきな声。

安心するのと同時に腹が立つ。

『小泉! どこだ!?』

『コンビニだよ、コ・ン・ビ・ニ。今日発売の週刊誌が店に並ぶ時間だから!』

『バカ! お前、今、何時かわかってんのか?』

頭をよぎる昨夜の黒い塊。

『3……時? それがどうした?』

『どうしたじゃねえよ! 言っただろ、3時3分から警戒しなきゃって!』

『そんなこと言ってたっけ?』

……そうだ。言う前に寝てたんだ。

『と、とにかく早く帰ってこい! この時間にひとりで出歩くなんて、危険すぎる!』

『まーだ、そんなこと言ってんのかよ。だぁーいじょうぶだって!』

あまりにも余裕な態度に、俺は説き伏せられそうだった。

……このままじゃ昨日と同じだ。

俺は、なにもできなかった昨夜を鮮明に思い出す。

『やっぱり今からそっちに行く! そこから動くな!』

『フッ、どんだけ心配症なんだ。ひとつ言っとくけどな、霊的な存在なんて所詮人間の思い込みなんだよ。

             ズズズッ―–



 
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