ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ 【完】
川本くんの葬儀のあと、昨夜起きたことをみんなに話す。
「「…………」」
全員が憔悴し、言葉を失っていた。
由香里は下を向いて口をつぐみ、沙奈は涙を流すだけで精いっぱいな様子。
好きな人のあとに友人の不幸。
しかもそれを、自分たちで招いたなんて、落胆するのは必然だ。
佑美に至っては、顔面蒼白で同じ言葉を繰り返していた。
「あたしのせい……あたしが、おもしろがって、あんなのやろうって言ったから」
延々と自分自身に怒りの矛先を向けている。
「佑美のせいじゃないよ! 俺が小泉のそばについていながら、守ることができなかった……俺の責任だ!」
握った拳に力がこもる。
「ううん、敬太はふたりの最期の一番近い場所にいた。それだけ思いやってた証拠。なのに私は……」
「……沙奈」
みんな、それぞれに自分を責めている。彼女の背中を、同じように泣いている由香里がさすっていた。
……みんな……。
男は俺ひとり。
ここで一緒になって泣いていたら、天国に逝ったふたりが笑うだろう。
……もう誰も死なせたりしない!
「佑美!」
彼女の肩がびくっと震える。
「ぇ……」
「小泉の通夜のあと、今夜はずっと4人でいよう。な?」
俺は由香里、佑美、最後に沙奈の目を見て言った。
ひとりずつ小さくうなずく。
今夜の重要性をわかっている俺たちは一度、斎場の前で別れることにした。