ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ 【完】



途端に、ふたりの眉間にシワが寄る。

……どうせ。

次にくるのはわかっている。

たかが都市伝説と、バカにされるのがオチ……。

「またこれか……」

「え?」

が、浦野の反応は意外なものだった。

苦笑し、腕をあげて伸びをしている。

そして……。

「伊達磨理子だよ!」

「知ってるんですか? この人のこと!?」

「…………」

――カチッ。

「……フゥ~」

浦野はタバコに火をつけた。

なんだか、まさに”煙に巻かれた”感じだ。

「どこから話そうか……」

タバコを口にくわえたまま、浦野は内ポケットに手を入れた。取り出したのは黒革の手帳。

と……。

――チャリンッ。

テーブルの上を転がるなにか。

手のひらを押しつけて捕まえると、冷たく硬い感触がした。

見ると、それは金属製のドングリのようなもの。

……なんだコレ? 拳銃の……弾丸?

「お! すまんすまん!」

思わず手を伸ばした俺の前から、浦野は焦ったようにそれを取りあげ、何事もなかったかのように同じポケットへ戻す。

「実は、全国で起きてるんだよ」

この言葉を放ちながら。

「なにがですか?」

意外すぎる言葉。だが、俺にはスケールが大きすぎて、一瞬では理解できない。



 
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