ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ 【完】
「連日連夜の不可解すぎる死さ。今朝の小泉大輝、彼で76件目になる。そのすべての事例が、手足を無惨に失う形で亡くなっている」
「ななじゅう……ろく……」
「事件のほとんどに報道規制を敷いているから、キミもこの数字には驚くだろう」
「……他の人はどんな風に?」
「自ら手足を斬り落とすのさ。バイオリンを弾くみたいにノコギリでスパッ!と切り落としたヤツもいたな。完全に常軌を逸してるよ」
浦野は指先で肩から脇にかけて切るような仕草を見せた。
「ッ……」
俺は実際に、それに似た凄惨な状況を目の当たりにしている。
「これからも日を追うごとに同様の事件が増えていくだろうな」
警察しか把握していない情報を一般人に話す刑事。
今なら質問に答えてくれる自信があった。
「あの、さっき『またこれか』って、……どういう意味ですか?」
「……あぁ。関わったすべての人間が、夜中のある時間に”ダルマさんが転んだ”をやっていたんだ」
「え!?」
思わず息をのんだ俺に、浦野が続けた。
「キミたちもやってたんだろ?」
「は、はい……」
「あの画面メモを見たのはこれで……何人目だろう? 多すぎて忘れたよ。”ノロイ”、ってやつか?」
「…………」
同様の事件が全国で起きていた。
しかも、みんなあのゲームをやっていた……。
その事実に動揺を隠せない。