ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ 【完】



――チタッ、チタッ、チタッ、チタッ。

またも視界から消える。

「……ッハ!」

金縛りが解けた。

――ヒソヒソ。
「この画像ウケるね! シー! 声がでかい」

――パラッ。……カチカチッ。

ごく自然な生活音も聞こえる。

――ガラガラッ。

すぐにブースを出て、となりに駆けこむ。

そこにいたのは……隅で震える由香里だけ。

「由香里!」

肩に触れると、

「キャアァ゛ー!!」

フロアを切り裂くような悲鳴。辺りが一瞬にして騒然となった。

「由香里! 俺だよ、しっかりしろ!」

俺の顔を見るなり、由香里は声をあげて泣きだす。

「け、敬太ああぁ゛……」

悲鳴を聞いて目覚めたのか、沙奈が駆けこんできた。

「どうしたの!? ……あれ、佑美は!?」

「ぉ……女が急には、入ってきて……それで……それで……」

彼女の目は泳ぎ、完全に冷静さを失っている。

少しでも気を抜けば、俺だって同じ状態に陥っているだろう。

そのとき、ふと見たPC画面。

検索キーワードには……。



ツギハオマエダ|



と打ちこまれていた。


 
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