ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ 【完】
数秒後。
「佑美……」
タブレットの中での、生きている彼女との再会に、また込みあがる涙。
彼女は憔悴しきった様子で、背中を向けてたたずんでいる。
「見えるかい? ここ……」
浦野は指を差す。
「こ、これは!?」
エレベーター内に設置された鏡、そこに映りこんでいた長い黒髪の女。
四肢はなくとも、佑美の背中に、ガッシリとしがみ憑いていた。
「キミは顔を見たのかい?」
「え、えぇ」
「よく思い出してくれ、女はこんな顔をしていたかい?」
画面をスライドさせて出てきたのは、1枚の写真。
その瞬間、全身を恐怖が駆け抜けた。
……まちがいない!
「この女です!!」
ふたりは顔を見合わせる。まるで、その証言を待っていたかのように。
そして浦野は、俺が捜し求めていた情報の欠片を提示する。
「実はね……伊達磨理子は実在していたんだよ」
「えっ!?」
“伊達磨理子は実在する”
数日前、皆で笑い飛ばした都市伝説が、今この瞬間、衝撃の事実へと姿を変えた。
「いいか?」
覚悟を必要とする問い掛け。
「……ゴクッ」
俺が息を呑むと同時にうなずくと、一気に浦野は語りだす。
紡がれる一言一句が心を締めあげていった。
要約すると、こうだ。