七赤村


次の瞬間、音が消えた。


木箱が暴れる音、悲鳴、人間の声、虫の声、鳥の鳴き声。


部屋を包み込むものは、無音。



じっとりと、背中が湿っているのが分かる。






クスリ、と、どこからともなく笑い声が聞こえてきた気がした。





















ぐちゅり。







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