夏の桜が咲く。
私達が住んでいる所は
本当 田舎
田んぼ道が続くような所。
ガタガタの道を無言で歩く。
「佐倉さんの家どこなん?」
「ちょっと遠いんだぁ」
「おくっていくよ」
「いいよ。遠いから」
「俺暇だし?(笑)今日部活ないし?(笑)」
二カッと笑いながら言う
本当に笑顔が眩しい人
夏来って名前が似合う
向日葵のような人
思わず
「書きたいな… あっ」
呟いてしまっていた
「何を?」
「神田くんがさ…何か
向日葵みたいに見えて…書きたいなと」
「俺の事?⁉」
ただでさえ まん丸で大きな目を
大きく 見開いている
「う…うん。」
「書いてくれんの⁉
すっげー嬉しいんだけど!」
「本当に⁇」
「うん!」
何か嬉しくって 笑みがこぼれた
「はじめて俺の前で笑ったね(笑)」
ニッコリ 神田くんが
覗き込んできた