イジワル王子と屋根の下



「…はぁ、」



小さく溜息をついて、私は財布片手に家を出る。



気分転換に、コンビニでも行こう…家にいても気まずいだけだし。

そう静かな夜の道を歩いて数分、やってきたのは駅前のコンビニ。



(飲み物買って…あ、アイス。瞬も食べるかな)



って喧嘩中!アイス買ってやる必要なんてないし!ここで私が負けを認めたら更に調子に乗るに決まってる!



『フン、そうやって最初から謝っておけばいいんだよ。このアホ犬が』



とか絶対言うに決まってるし!!



(向こうが悪い!絶対に!)




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