イジワル王子と屋根の下



そう自分の分のアイスを選んでいると



「あれ?」

「?あっ」



その声に振り向いた先にいたのは、昨日の夕方スーパーで行きあった瞬の上司…紳士的な課長さん。



「梨沙ちゃん、偶然だね」

「あ…先日はどうも。家、この辺なんですか?」

「あぁ、すぐ近く。コンビニ近くがやっぱり便利でね」



そうにこりと笑う顔は、やっぱり眩しい。



「あれ、瞬は一緒じゃないの?」

「はい、今家にいます」

「へー…あ、じゃあやっぱり付き合ってるんだ?」

「えっ!?」

「昨日は否定してたけど照れてただけだろ?大丈夫、わかってるよ」

「あ…いや、そうではなくて…」



あぁ…墓穴掘った…!!瞬にバレたらまた叱られる…


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