イジワル王子と屋根の下



「何か言いたいことでもあるのかよ」

「えっ!?」

「態度に出すぎ」

「べ、別に何も…」

「…本当か?」

「……」

「後出ししたら容赦無くぶん殴るぞ」

「!」



そんな私に何かやましいことがあると分かったのであろう瞬は、鋭く私へ問い詰める。



(ぶん殴るって…本当にやりかねないから恐ろしい)



そんな態度に観念し、私は手にしていたお茶碗と箸をテーブルへと置いた。



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