イジワル王子と屋根の下
ー
「……」
そして二人と駅で別れ、俺は足取りのおぼつかない梨沙をおぶり家までの道を歩いていた。
(…重い)
「しゅん〜…」
「あぁ?何だよ」
「うわき…」
「は?」
「うわきしちゃやだーぁ!!!」
「はぁ!?」
突然のその言葉に俺は思わずぎょっとする。
「ゆきのってだれぇ〜…そんなにそのひとがいーのかぁー!!?」
「……」
先程言われたことといい、その言葉といい…
…やっぱり雪乃の名前呼んでたか、俺…。
自分の迂闊さに、少しがっかりする。