イジワル王子と屋根の下







「……」



そして二人と駅で別れ、俺は足取りのおぼつかない梨沙をおぶり家までの道を歩いていた。



(…重い)



「しゅん〜…」

「あぁ?何だよ」

「うわき…」

「は?」

「うわきしちゃやだーぁ!!!」

「はぁ!?」



突然のその言葉に俺は思わずぎょっとする。



「ゆきのってだれぇ〜…そんなにそのひとがいーのかぁー!!?」

「……」



先程言われたことといい、その言葉といい…

…やっぱり雪乃の名前呼んでたか、俺…。


自分の迂闊さに、少しがっかりする。






< 258 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop