イジワル王子と屋根の下
「そ、そもそもあんたみたいな奴の体見たって何とも…」
「……」
更に見栄を張ろうと言いかけたその時、トン…とその手は私の背後の壁へとつかれ、私は瞬に壁際へ追い込まれる形となる。
「…しゅ、瞬…?」
「…何とも、何?」
そして距離を詰めて、近づく顔。
「えっ、ちょ…瞬、…」
落ち着いたその目は、真っ直ぐにこちらを見る。
「…梨沙、」
囁く声とともにまだ水滴のしたたる体が触れて、瞬の匂いとシャンプーの匂いがふわりと漂う。