イジワル王子と屋根の下
「あっ!ごめん!」
「何してんだよ…元通り綺麗にしまっておけよ。書類一枚でも抜けてたら二度と家に入れないからな」
「はいはい、ごめんなさい…」
ファイルにまとめられた沢山の書類やカタログ。それらは彼が普段社会人として働いている証拠。
そういえば瞬って、何の仕事してるんだろう?
興味から手元を見れば、そのカタログにはずらりと並んだ下着の写真に、下着姿の美人なお姉さんの写真…
(こ、これは…)
「…趣味?」
「なわけあるか」
恐る恐る問う私に、瞬は手からカタログをバッと奪う。