きみだけが好き。
「あのね……」
それから私は、今日紫月に言われて八代くんと帰って……告白しようとしたこと。
でも、放課後に山岡さんが八代くんに一緒に帰ろうって、約束してたらしいこと。
そして……席替えしちゃうかもしれないこと…
心にずっと溜まってた思いが言葉になってあふれ出す。
「そうなんだ…。 なんか山岡さんてよくわからないんだけどさ……最近まで別に八代くんと親しい感じなんてなかったよね?」
話し終わった後に、未琴ちゃんがふっと言った。
「そういえば…なかったかも」
確かに言われてみれば、夏休み前まで、山岡さんが八代くんと話したり…一緒に帰ったところなんて見てない気がする。
「なんかあるのかも。 ホントは八代くんのこと好きじゃないとか…」
「え! それはないと思う…。 だって、帰る前私見て、なんか勝ったみたいな顔されたし……」
「そお? でもさ花帆ちゃん」
「え?」
「あたし、見てて思うけど……正直八代くん嫌がってると思う」
「…山岡さんのこと?」
「うん。 頭がいい八代くんなら、たとえ山岡さんに告白されても断るよ」
『頭がいい八代くんなら』…??
「それってどういう……」
「ん? それはね╼╼╼╼ヒミツ♪」
「えぇ!?」
「本人から聞かないと。 あ、そうだ! 花帆ちゃん、今日メールしてみたら? なにかわかるかも」