もっと傷つけばいい
次にあたしが言う言葉は、何だったのかな?

ソウは何も言わないあたしを見た後、パタンと手帳を閉じた。

「ここじゃ、話すのは無理だ」

胸ポケットに入れると、ソウはまた食事を始めた。

あたしも何となく、それに従った。


食事を終えると、部屋に戻った。

部屋につくと、ソウはあたしを後ろから抱きしめた。

「えっ、ソウ?」

話をするんじゃなかったの?

「――ナギ…」

耳元であたしの名前を呼んで、あたしの躰をまさぐるようにソウは手を動かした。
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