【完】ダンデライオン
「……ひとまず、国の中まで行こう。」
マグノアは、あまり国に近づかないよう、塀からはちょっと離れたところまでしか来ない。
一人で塀の近くまで歩いていく。
昨日も見た、大きな門の扉も見えてきた。
雪がだんだん、激しくなってきた。
雪で前が若干見えにくくなってきたけど、門の扉は大きくて目立つから目印に最適。
とりあえず、門の前まで着くことができた。
でも、門には誰もいない。
キョロキョロと辺りを見渡す。
「……?誰もいないの…?」
おかしいな、パットはどこにいるんだろう……?
「パットー?パットー!?」
大声でパットを呼んでみることにした。
……門の前で大声をだす私は、さながら家から閉め出された子どものようだった。
でも、誰もいないから恥ずかしくない!!!!
とか開き直って叫び続けていたら、突然声が聞こえた。
「あーもーうるせぇなお前…」
「ほぎゃぁぁあああ!!」
それは紛れもない門番のパットだった。