【完】ダンデライオン
突然近くでパットの声がしたので、ビックリして奇声をあげてしまった……。
パットは両耳を指でふさぎ、私の奇声によるダメージを減らしたらしい……。
そして、私の顔を見てウンザリした顔をした。
……なんか、最近色んな人にこんな顔されるよー……
「可愛くねぇ奇声だな。」
「いやっ!不足の事態では人命確保の方が大事だから、危機を皆に知らせた方が…!」
「あーハイハイ。突然のことで可愛い奇声も出せず、素が出て雄叫びをあげてしまったんだな。よく分かりました〜」
そう言ってパットは豪快に笑った。
ムキー!
なんか変な意味で理解されたー!!
……その通りですけどね………。
「まぁそれは良いとして。」
パットはひとしきり笑ったら、本題に入ったみたい。
「お前、戻ってくるの早くねぇ?オオカミには会わなかったか?大丈夫だったか?」
「えっ…?」
パットが…私の心配をしてくれている…!
「大丈夫だったよ!ありがとうパッ…」
「まぁそうだよな。なんか結構ガリガリしてるし、オオカミも食べはしないかな…」
一人で頷きながら納得しているパット。
ねぇ……本当に心配、したの??