【完】ダンデライオン
もう説明してもらった料理の名前さえもよく分からない……。
とりあえず、口に運んでみる。
「……美味しい。」
「そうでしょー?ふふ、ウチの人気のご飯だもの。」
出してもらった料理は何かよく分からないものの、全部おいしかった。
食事を褒められてケイスさんも嬉しそうにしている。
そんなケイスさんの様子を見ていたけど、私はあることを思い出した。
「あっ!そういえば、ケイスさんに聞きたいことがあるんですけど」
「ん?何かしら?」
真顔に戻った普段のケイスさんは、キリッとした感じでとてもキレイ。
「あの…ウィルさんって方がいると思うんですけど、知ってますか?」
「ウィルさん?」
聞き返されて、もしかして知らないかもしれないと不安になった。
「あ、もしかして知らないですか…?」
「そんなわけないでしょー有名な方じゃない!知ってるわ」
まさかの!知ってた!!
「ほほほほ本当ですか!?私、会いたいんですけど…どこに住んでるんですか?」
「分かった、地図書いてあげる。」
ケイスさんは、少し嬉しそうに手書きで地図を書いてくれた。
優しいなぁ……
「ハイ!出来たわ!持って行きなさい!」
「わ!ありがとうござ…………!?」
ケイスさんから手渡された紙を見て私は硬直した。