【完】ダンデライオン
ケイスさんは、少しビックリしてたけど説明してくれた。
「オオカミはね、長がいるあたりに集まる習性があるのよね……だから、長が森に来てるのかもしれない。」
「………」
す、鋭い……。
返す言葉もございません……。
「だから、たんぽぽの身が危ないかもしれないでしょ?森に出ない方が良いよ。」
「えぇっ!?でも…!」
そうやって止められると、困る…。
でも、森へ出ることを止めるのは、私を心配してくれている以外にも理由があるらしい。
「この国の人は、オオカミを嫌がってるから…。あんまりオオカミが近寄ってくる状態は好ましくないの。」
私が、オオカミの長であるマグノアと会うたびに他のオオカミも塀の近くまで来ていて。
それを国の人たちは好んでいないから、私にも森へ出ないでほしいということか……。
「………そう、ですか…」
「だから、あんまり不用意に森に出たらダメよ。パットさんたちも、門番としてオオカミの対処をしないといけなくなるし、仕事増やしたら怒られるよー」
ケイスさんは、からかうような口調で言っているけど、私はある一言が引っかかった。
「門番としての対処…?」