【完】ダンデライオン
「門番たちの住む寮があるんだけど、そこに連れて行かれてお説教されるって話だけど……」
「お説教………」
パットからお説教とか、そんなの嫌すぎる……
絶対に捕まりたくない……。
私がそんなことを悶々と考えていると、ケイスさんとふと目が合う。
ニコッと微笑むと、満足げにイスから立ち上がる。
「んーっ、もう話したいことも話したし、帰ろっかな!これから仕事だしね」
ケイスさんは、座った時に少し乱れた服装を整えだした。
本当に帰りだしそうで、焦った。
「えっ、もう帰るんですか?」
「え?仕事だって言ったじゃん。」
「あ……ハイ。」
ケイスさんがあんまりにアッサリと返すので、私は引かざるを得ずにすごすごと退いた。
「…じゃね、」
ケイスさんは、私を見て笑いかけると謁見の間を出て行こうとした。
「そういえば……」
私には、ずっとケイスさんに聞いてみたいことがあった。
質問する、良いチャンスなのかもしれない。
「…ケイスさん!」
「わっ!」
突然、私が話しかけてケイスさんは驚いたみたい。
肩がビクリと、ものすごく跳ねた。