この未来を壊して下さい。【完】
もう戻れないと諦めるための、彼らと離れる覚悟をした音。
「姫羅ちゃん?」
そんな陽輝のかよわい声にも何も感じない。
聞こえるのは、
「ハハ、さすが姫羅。
振り向きながらでもすれすれを撃てるなんて」
という葵の声だけ。
そう、私が撃ったのは葵のすれすれのところ。
1cmでも動けば怪我をするくらい近いところ。
もちろん怪我なんかはさせてない。
「お帰り、西条姫羅さん」
不気味に笑う葵。