この未来を壊して下さい。【完】
そこまで言って一度パソコンから私に視線を移す祐斗。
でも、私は彼らに背を向けたままなので目が合うことはない。
そして、祐斗はもう一度続ける。
「また、西条姫羅は女なため就任試験を25日に行い、合格次第、正式に組長就任とする。」
あぁ、もう戻れない。そう思った。
クリスマスイヴまでっていう約束だったけど、戻れないと思った。
本当は発表後はこっそり会いにくる予定だったけど、その願いも叶いそうにない。
「姫羅、帰ろうか」
そう言う葵はとても満足そう。まぁそうか。彼は“仕返し”ができたんだから。
「あぁ、帰る」
そう言って葵のほうへ進む。
誰も私を止めはしない。