この未来を壊して下さい。【完】
「あぁ、わかった」
もう戻れないということらしい。
意外と好きだったんだけど、あのマンション。
そう思いながら窓の外を見る。
長年見続けてきた景色がすでに広がっている。
大きな門の中へ車が入ればお出迎えの組員がたくさん。
停車した車から降りる。
「お帰りなさい、お嬢」
たくさんの人に出迎えられるのは嫌いじゃない。
「ただいま」
そう言って家の中に入る。
「お帰り、姫羅」