この未来を壊して下さい。【完】
「ただいま」
そう言って玄関の目の前にいた父親の横を通る。
何度も何度も、あぁ帰ってきたんだと思いながら自室に向かう。
助けてほしいなんて思ったことなかったし、それなりに充実した日々を送っていると思っていたころから何も変わっていない部屋。
変わっていることと言えば、部屋にスーツがかかっていることくらいだろうか。
(コンコン...)
そうノックをされて入ってきたのは私のお付きの人。
「お帰りなさい」
「うん、ただいま」
「明日からのことですが、学校は普通に行ってもらってかまいません
ただし、西条の跡取りであるということをお忘れなく」
私は視線をスーツに移す。