この未来を壊して下さい。【完】
ただ起きて、登校、授業、休憩、話しかけようとする翼龍のメンバーが跳ね返されているのを黙って見る、授業、下校、射撃の練習、寝る。
の繰り返し。
それが何日も続いた。そして、とうとう翼龍のメンバーが話しかけて来ることはなくなった。
面白いことも、楽しいことも、何もない。
ただつまらない日々が続くだけ。
気がつけばもう12月15日になっていた。
自由な時間は少しもない。
ずっと監視されている。
そして、とうとう感情も出なくなっていた。
完全に昔の“私”に戻っているらしい。
助けてとさえ思わなくなっていた。