この未来を壊して下さい。【完】
12月20日。
いつものように学校で授業を受ける。
いつもと同じ、つまらない日になると思ってた。
でも、今日は違った。
護衛全員に用事があった。
一人は理事長に呼び出され、
一人は私の昼食をとりに行き、
一人は職員室へ提出物を出しに行った。
やっと自由になれた。ほんの一瞬だけど、それでも嬉しかった。
「姫羅ちゃん」
そう言って久しぶりに話しかけてきた陽輝。
内心とっても嬉しくて、飛び跳ねそうになるのをぐっと抑え、西条としてふるまう。
「何?」