この未来を壊して下さい。【完】
「このままだとお前、人殺しになるんだぞ」
祐斗が怒るなんてめずらしい。
まぁ、怒るのもわかるんだけど、
「これが一番被害が少ないの」
だから、もうほっといて。早く忘れて。って思うのに、体中が助けてって叫んでる。
何かがこみ上げて来る。
「お前、それ説得力ゼロだぞ。そんなに身体が震えてたら、いくら西条でもゼロだ。」
そう言って龍河が近づいてくる。
「来ないで!!」
気付けばそう叫んでいた。
これ以上近づかれたら“私”が壊れてしまうって思ったから。
それは、“西条としての振る舞いに反していた”からなのか、それとも、“人間としてのSOS”だったのか。
私自身わからなかった。