この未来を壊して下さい。【完】
姫羅side
「というわけだから、別に就任試験をしようがしまいが、関係ないということだ。」
そう言い切った龍河。
どうやら聞いた話をそのまま伝えたらしく、話し方が他人事。
まぁ、いいけど。
「......」
どうやら驚きすぎて声も出ないらしい。
「始まりはどうあれ、もう、俺らの中では伝統になったんだ。今さら他人にどうこう言われる筋合いはない。」
まぁ、当たり前というかなんというか、口を開いたのは組長。
それを聞いた龍河は呆れたように笑っている。
「伝統?一回も実施していないのにか?
だいたい、この試験は跡取りの争いを解決する為に作られたんだろ。
だったら、実施する必要ねぇだろ。」