不機嫌な果実
でも、その笑顔を見ただけで、落ち着けちゃう

私も、どうかしてるのかな・・・なんて。

店員に、ここで来ていくと言って、会計を済ませ、

その服を着た私は、凌也の元へ。


「カッコいい・・・?!」

思わず出た言葉、恥ずかしさのあまり、手で口を抑えた。


「///。…お前にはかなわねぇ」
「え?」


「ウッサイ、何でもない、行くぞ」

「え、あ、うん」


やっぱり私の手を引きながら、凌也は歩き出した。

…こうして見て見ると、

凌也がどんどん大人っぽくなってて、

置いてけぼりにされた気分。

私の方が、年上なんだけどな。


「・・・何、見惚れてんの?」

「み!見惚れてなんかない」

私はパっと凌也から目線を外す。

凌也はクスクスと笑いながら、街を歩いて行った。


・・・今日は、凌也と、デート・・・なんて、ね。
< 72 / 90 >

この作品をシェア

pagetop