雨の日に、キミと一緒に創るエロ。

 「でもさでもさ、それじゃあ女性客しか呼べなくないですか??」

 白木氏の言いたい事は理解出来たけれど、作戦に詰めの甘さを感じる・・・と言うか、安易すぎる様な気が・・・。

 だって、一般的に女子は男子に比べて自炊率が高いっしょ。

 女性より男性客捕まえた方がいい様な気がする。

 「女性客を捕まえれば、そのコが彼氏さんとか連れて来てくれるじゃん」

 白木氏は、『オレはちゃんと見越して行動している』とばかりに話すけれど、ゴメンナサイね。 彼氏、いないから連れて来れないわ、ワタシ。

 「・・・なるほど」

 もう、苦笑いするしかなくなっていると、

 「で?? 描きたくない絵って、どんな絵??」

 またも、イケメンの視線がワタシの手元の茶封筒に注がれた。

 「・・・・・・エロ漫画」

 渋々答えてやったら、

 「エロ漫画」

 白木氏に何故かオウム返しされた。 なんか、ムカつくんですけど。

 ・・・てゆーかこのヒト、経験豊富そう。

 「・・・あの。 35歳の裸ってどんな感じですか??」

 このイケメンなら、35歳の女だって何人か抱いているだろう。

 「はぁ??」

 「ワタシの描く裸体は、35歳じゃないってダメ出しくらったんです。 今日」

 『はぁ』と溜息と同時に俯くと、地面にポツリポツリと水玉模様が出来た。

 あ、雨だ。
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