雨の日に、キミと一緒に創るエロ。

 「え?? 何なんスカ、このヒト」

 あからさまに顔を顰め、ドン引きする学生バイト。

 それもこれも、全部オマエのせいじゃ!! 白木!!

 キッと白木氏を睨み付けると、

 「売れない漫画家なんだって、このヒト 。 今度、35歳の裸体を描かなきゃなのに、上手く描けないんだとさ」

 白木氏が、学生バイトにワタシの事をざっくりと紹介した。

 てか、白木氏よ。 今、敢て『売れない』って付ける必要あったかよ。

 全くもってその通りだけど、わざわざ言う必要ないだろうがよ。

 「へぇー。 今まで何てタイトルの漫画描いてました?? オレ、お世話になってたかもー」

 ワタシをバカにしているのか、興味本位なのか、学生バイトがワタシに問いかける。

 学生バイトくん。 ワタシの漫画はキミの夜のオカズにはなってないよ。

 だって、

 「今までは『月刊少女マジック』で『青い風』ていう漫画描いてたんですけど、次号で最終回になるんです。 で、今度青年誌で初めて『溺れる人妻』っていうエロ漫画を描く事になって・・・。 だから、ワタシの漫画はキミのお世話はしてないよ」

 ついこの前までは、とりあえずは希望通りの少女漫画家だったんだ。
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