マー君(原作)
そうだと仮定したら……。

雫は暗闇の中ベットの上であぐらをかいてぼーと携帯を見ていた。

「悪夢だ……」

もし、そうなれば、その人は竹村君のように死ぬ。

当然、こんな馬鹿げたメールを送る者はいないだろう。

今日の惨劇を知らなければ――。

けど、現に私にこれが送られて来たということは、恐らくこのメールは竹村君から始まった……と仮定するとし。

それを私のクラスの人が受け取り、それを私達に送っている。

更に受け取った人が更に自分の知り合いに送る。

その知り合いが全員竹村君の惨劇を知らない人なら、その時点で千人が死ぬことになる。

「ありえない……」

悪夢はそれからだ。

このメールの一番の罠は時間制限があること。

二十四時間では遅くても明日にならないと異変が起きない。

その時異変に気づいても遅い。

気づいた時点で、必ず千人は死ぬ。

死ぬ。

私が竹村君のことを知らないとして、このメールが来ても、千人に送れなら、まず送らない。

そんな暇な人がいるものか。

そうだとしたら、いや――。

ここで、あることに気づいた。

これはこのメールが本当であるということを過程して考えているだけで、竹村君のあれはいたずらかもしれない。

けど――。

雫はあの時の竹村君を思い出した。

落ちる生首――。

叫ぶ声――。

とても、人間のなせる業ではない。

自分で首を切り落とすなど――。
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