マー君(原作)
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腕を組んでもう一度冷静になって考える。竹村君は確かに何かにとりつかれていた。

普通自殺する人間は、苦しまない方法で死を選ぶ。まあ、個人差があるにしろ、自分の首を切り落として自殺する人なんて見たことがない。

それに……それに!

「そうか、そうだ!」

雫はあることを思い出した。携帯の画面を見る。さっきの残酷な写真が画面一杯に写っている。

それは明らかに竹村君だった。

けど、あの時誰も携帯なんて出してなかった。竹村君を写真に撮った人はいなかった。

だけど、現にここに写真がある。正面から撮った物だ。

となると誰がこれを撮ったことになる? 誰にもできるはずがない。

いや……待てよ。いつのまにか真剣に写真に見入っていた。

さっきまで見るのも嫌だったのに、謎の解決の糸口を見つけた途端、それは証拠品となっていた。

「これ、上から撮った物だ。誰かが上から撮ったんだ」

確かに、写真は正面から撮られていたが、若干上から撮られていた。その為、生首が床に生えるように写っている。その下に血だまりができて、生首の陰が落ちている。
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